肩書きに悩んだときに

席次表準備の際に悩んでしまうゲストの肩書き。失礼がないように基本的な肩書きのポイントをおさえておきましょう。

席次表の基本

一般的には中央上部に高砂(新郎新婦のテーブル)があり、新郎側のゲストが左側、新婦側のゲストが右側です。
主賓は新郎新婦から近い位置(上座)、親族席は新郎新婦から遠い位置(下座)が一般的ですが、地域によって異なるので確認が必要です。
テーブルの中でも新郎新婦に近いかで上座・下座もありますが、新郎新婦との関係性やつながりなどで変わっていきますので、前もって両家家族・親族への確認をして置くことが大切です。
心地よく過ごしていただけるように、新郎新婦だけで決めずに両親にも相談しましょう。

肩書きの重要ポイント

なにより、新郎・新婦でそろえることが大切です。会社の同僚でも、新郎会社同僚とするのか新郎同僚とするのか。友人の表記も、新婦友人とするのか新婦高校友人とするのか。必ず両家そろえることが大事ですので、ルールを決めてしまいましょう。

親族の肩書き

新郎父、新婦兄のように新郎または新婦の後ろに間柄を入れます。
間違いやすいのは「叔父」「伯父」「叔母」「伯母」。「おじ」と「おば」は親(父・母)の年齢より上なのか、下なのかで表記が異なります。

父・母新郎(新婦)父、新郎(新婦)母
兄弟姉妹新郎(新婦)兄、新郎(新婦)姉、新郎(新婦)弟、新郎(新婦)妹
兄・姉の配偶者新郎(新婦)義兄、新郎(新婦)義姉
弟・妹の配偶者新郎(新婦)義弟、新郎(新婦)義妹
兄弟姉妹の子ども新郎(新婦)甥、新郎(新婦)姪
祖父母新郎(新婦)祖父、新郎(新婦)祖母
祖父母の兄・姉新郎(新婦)大伯父、新郎(新婦)大伯母
祖父母の弟・妹新郎(新婦)大叔父、新郎(新婦)大叔母
父母の兄・姉とその配偶者新郎(新婦)伯父、新郎(新婦)伯母
父母の弟・妹とその配偶者新郎(新婦)叔父、新郎(新婦)叔母
年上のいとことその配偶者新郎(新婦)従兄、新郎(新婦)従姉
年下のいとことその配偶者新郎(新婦)従弟、新郎(新婦)従妹
いとこの子ども新郎(新婦)従甥、新郎(新婦)従姪

その他の親戚は新郎(新婦)親戚が一般的ですが、祖父母の親は新郎(新婦)曽祖父、新郎(新婦)曽祖母など正式な肩書きを入れることもあります。親族に関することは両親にチェックしてもらうとわかりやすいかもしれません。

親族の敬称

ゲストの名前には様をつけるのがルールですが、ゲストをもてなす側の家族には様をつけません。
父母や同居している兄弟姉妹、祖父母には様はつけませんが、結婚している兄弟姉妹とその配偶者には様をつけます。子どもは小学生まではくんやちゃん、それ以上は様にします。

ただ、親族だけの披露宴だったり、親と同居しているなど、環境によってつけるつけないが発生することに違和感を持つ方も。ゲストをもてなす側の家族とはいえ、両親を呼び捨てには・・と悩まれることもあります。
最終的には、新郎新婦以外に様をつける、同居別居関係なく祖父母にも様をつけるなどの対応をしたお二人もいらっしゃいます。

地域によっても異なるのが肩書き・敬称ですので、両親や義理のご兄弟、プランナーさんへ相談しつつ、お二人の気持ちや考えも伝えるようにしましょう。

仕事関係者の肩書き

部長職以上は役職名を入れますが、複数の社名や役職を持つ方を招く場合など悩んでしまうことも多い部分。重要なのは、新郎新婦との関係ですから、関係のある肩書きまたは最上級の肩書きを入れます。
また、勤務先が会社ではない場合は職場と入れることが一般的です。
会社名や所属先など長くとも略していけないと言われますが、職場ならではの慣例もあります。職場の方やプランナーさんへ相談してみてはいかがでしょうか。
後輩という言葉からはどうしても上下関係が見えてしまいます。ゲストを招くとしてふさわしくありませんので、同僚として記載します。

勤務先上司勤務先/所属部署/役職
勤務先上司新郎(新婦)会社上司
勤務先を退職した上司元または現職の勤務先/所属部署/役職
退職し現在は働いていない上司元勤務先/所属部署/役職、新郎(新婦)元会社上司
勤務先先輩新郎(新婦)会社先輩
勤務先同僚・同期新郎(新婦)会社同僚、新郎(新婦)会社同期
勤務先後輩新郎(新婦)会社後輩

勤務先を退職した同僚や以前勤めていた勤務先の同僚の場合は、新郎(新婦)会社元同僚であったり新郎(新婦)元会社同僚とすることも言われますが、以前の勤務先という場合は新郎(新婦)友人とする場合が多いです。

幼なじみや友人の肩書き

先輩や友人、後輩の場合でも友人とします。新郎大学先輩のように具体的に時期を入れることも多く、二人共通の友人の場合は新郎新婦友人で大丈夫です。
学校以外で知り合った友人の場合は新郎(新婦)友人となりますが、具体的な時代が入らないこともあり、目立ってしまうことも。テーブルやバランスにもよりますが、全体的に新郎(新婦)友人と続柄を統一することを検討してもいいかもしれません。

学生時代の友人新郎(新婦)友人、新郎(新婦)大学友人、新郎(新婦)高校友人など
学生時代の先輩新郎(新婦)大学先輩、新郎(新婦)高校先輩など
学生時代の後輩新郎(新婦)大学友人、新郎(新婦)高校友人など
幼なじみ新郎(新婦)幼なじみ
その他の友人新郎(新婦)友人、新郎(新婦)知人

その他のゲストの肩書き

ゲストのお子様や配偶者、親戚、退職している恩師など悩む場面も多くなります。一般的にはということにはなりますが、下記を参考にしつつ、プランナーさんやご両親に相談・チェックをお願いするようにしましょう。

恩師所属先/役職
退職している場合は、新郎(新婦)恩師
夫婦で招く場合新郎(新婦)友人、○○様御夫君(同御夫君)、○○様令夫人(同令夫人)
ゲストのお子様〇〇様御子息(同御子息)、〇〇様御令嬢(同御令嬢)、〇〇様お子様(同お子様)

肩書きをつけないことも

両家のゲスト数に偏りがあったり共通のゲストが多くほとんどが顔見知りだったり。また、あまり形式にこだわらずカジュアルなという場合は、肩書きなしのケースも増えてきました。
席次表ではなく、席次ボード(シーティングチャート)+エスコートカードで席をご案内することも。
お二人のスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

あくまでも一般的なことをお忘れなく

ゲストの肩書きについていろいろな例をお知らせしましたが、冠婚葬祭にまつわることは地域や式場によって異なる場合もあります。プランナーさんへの相談が大切ですし、親族間のつながりに詳しいのは両親や祖父母。伯父や叔母の間違えなどもありますので、複数でチェックをしてもらえるようにしましょう。義理のお姉さん・お兄さんがいる場合にはいいアドバイスがもらえるかもしれません。
ゲストに心地よく過ごしていただけることを1番に考えつつ、1番大変な準備を進めていきましょう。